仕事が機械にとってかわる問題

 

 人がしている仕事はAIに取って代わられる!銀行だってAIに仕事を任せて人員削減だー

なんて話がしきりにされているけれど、実際のところどんな仕事が機械に奪われるのかについて。
www.nikkei.com

 

 

 

 機械による代替可能性(奪われるリスク)は下のチャートみたいになるんじゃない。

(一番下にリンクはってある『機械との競争』のコンセプトそのままだけれど)

 

機械による代替可能性 

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横軸:タスクの複雑度合い

縦軸:機械に取って代わられる可能性(リスク)

 

やる仕事(タスク)がチョー単純な場合は機会に奪われづらいけれど、複雑度が上がるに連れて奪われやすく、そしてチョー複雑になると機会には真似出来ない。そんな形なんだろうなと。

上の手書きチャートの各位置に対応する具体例を持ってくると

○左端:マック店員やごみ収集など

○中央:データ入力、入金処理などの事務系

○右端:弁護士、医師、デザイナーなど

 

左端は定型化しづらいリアル作業が多く、むしろ機械にやらせるほうがコストが高くついてしまう。 一方で中央部分のマシン上で処理できそうなものは機械が一番得意とするところ。そして右端は複雑度合いが高く機械では模倣が難しいもの。

機械学習を用いて病気の診断ができるとか、判決出せるなんて話も出てきてはいるけれど、、

 

人間はきっと右端をめざしていくんだろうな。

 

 

 RPAについて

学習や判断をするAI(Artificial Intelligence)とはまた違ったもので、

RPA(Robotic Process Automation)という単語を最近見かけるようになってきた。

※違いを解説した記事はこちら

 

言うなればあの手書き感満載グラフの中央部分に特化して殺しに来ているもの。

PC上での提携作業をアプリケーション横断で行え、「順番通りクリックしていくもの」系を人間より精度高く高速に行うことができる。

(ただ覚えたことを再現するだけなので、柔軟な判断などはできない)

 

これはExcelマクロの強化版みたいなものだし、中身を抜きに単語だけ謎流行しているAI(機械学習)よりとっつきやすく、爆発的なスピードで普及していくんじゃないかと思ってます。きっと人の仕事を奪うのはAIではなくRPAのはず。

長期的には、あらゆる業務・タスクをRPAで再現できるように標準化させていく、って言う方向に向かうんじゃないかな。

 

 というわけで

・どんな業務が残っていくのか

・それは自分ができることなのか

・そして他の人間には難しいことなのか(相対的に価値が高い業務なのか)

あたりを考えていこうっと。

 

 

おすすめ本。(原題は『RACE AGAINST THE MACHINE』と洒落がきいてる)

機械との競争

機械との競争

 

 

部屋は明るいほうがいいのか問題

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読みました

著作権切れているので、kindle版だと無料で読めます

 

タイトルの通り、日本文化・生活における陰翳のあり方について、谷崎潤一郎の視点で紹介(解説?)がされています。

 

漆器の表面に金粉をちらした蒔絵は本来薄暗がりの中でちらちらと輝くからいいのであって、明るい照明の下で見てもキラキラしすぎて下品だよね。」

といったように具体例をいくつも引き合いに出しながら、「ここ最近の日本は明るすぎ問題」について文句をたれている感じ。

 

読んだところ目からうろこと言うか、言われてみれば日本は天井採光もやらない家屋の造りだし、行灯・障子など、淡い光の中で生活しているじゃないか!!そうだよな!!と納得しきりの単純な自分。

良い文章なので時間があればぜひ。

 

 

 

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話は変わって自分の部屋について。

リビングの中央に光量を調節できるシーリングライトが一つドーンとついていて、基本的にそれ1つで明るさを調節して生活しています。

そんな中『陰翳礼讃』を読み終えたら急に自分の部屋がとてもダサい空間に思えてきた。これまで、「読書や勉強は明るいところでやりましょう」という話を拡大解釈して、

明るい生活空間=よいこと

という価値観に生きてきたけれど、普段テレビを見たりする分には別に部屋はピカピカ明るくなくてもいいよなーというか夜は夜らしく照明をやや落とした中で生活するほうがむしろ自然だよなーと考えるように。

 

 

そんなわけで、部屋全体はペンダントライトにして天井に影を作ってみて、どうしても暗くなるところはデスクライトでスポット的に明るくして読んだり書いたりをできるように。そして部屋の端にスタンドライトを導入しよう。

ついでに言えば、内装業を手がける親戚から「照明は比較的安価で質のいいものが手に入る」と聞いたことがあるぞ。

 

そう思った秋の夜長。